育児講座 No.3 教育問題

 
   

 
     育児でお悩みの方のお話を聞いてみると昨日お話しした「苛め」に続く問題で一番多いのはやはり 「教育に関する」の問題ではないでしょうか!!   
       さて、始めに誤解を解いておかなければ成りません。子供が二人とも小学校から国立の難関校を受験したため、我が家はかなりの教育熱心で 口やかましく勉強させたと思われているからです。 我が家では子供の受験に私達親 がとやかく干渉はしません。  
   

子供が勝手に受験したのです。「ソンナバカナ!」と言われそうなので説明しておきます。子供が小学校を受験する6歳の段階で自分で学校を 選べるほどに育てはしましたが進む学校を親が決めて「御受験」をしたわけではないのです。  
      どうしたらそんなふうに育てられるのか、これから徐々にお話していく事にいたしましょう。  
      「孟母三遷」というお話が在る様に、やはり子供の教育はなによりも環境です。子供が小さ間はなんといっても家庭やお友達です。  
      下の長男が国立附属を受験したのは6歳年上の姉が学校で楽しそうにしていたので3歳のころに「僕も附属に行く」と自ら言い出しました。 では、姉のほうは何故かと言うと、お友達が附属に行っていたのです。  
     当時は静岡県の清水市に住んでおり教会の牧師であった関係で、教会学校のお友達のお姉ちゃんが国立附属に通っていたのです。 年は随分と離れていましたが二人は大の仲好しでした。    
     清水市は当時から大変スポーツ熱心で、男の子は幼児の段階で地域ぐるみのサッカーをします。そして小学校ではクラスの男子の9割以上が サッカー部でした。こんな所で育児をしたら取り返しの着かないことになると肌で感じました。そんな折り私の郷里の大阪府箕面市の隣の川西市の 現在牧師をしている教会から招聘をうけ、教育環境が清水よりは良い事を知っていましたので転任を決意したのです。  
     丁度娘が6つで春から小学校という時でした。「お父さん、大阪にも附属はあるの?」と聞かれましたので 「在るよ!」というと 「じゃあわたしそこへ行く! 」と言い出したのです。元中学の教員をしていた家内は引っ越し前に国立の附属を受験するのは手続きが大変である事を 知っていましたので大反対しましたが、娘は家内以上に頑固でガンとして聞きませんでした。  
     そして、年末には家内と子供の住民票を新しい住所に移転し、手続きを終えて試験の日を迎えました。そして合格発表を終え、最後の難関である 「くじ引き」も自分で引いて当て「引っ越しの後に、大喜びで入学の日を迎えたのです。」受験の事は親の予定には入っていなかったので、 一切の準備も対策もしませんでした。しかし、娘がたぶん合格するだろう事は親には分かっていたのです。  
     なぜかって、それは他の同年代の子共たちよりも遙に頭の良い子に育っていたからです。  
      小、中、高校、大学と超難関校と言われるコースを普通に通りましたが、親から見て一生懸命勉強しているのを見たのは全く記憶にありません。 この子にとってそれは、なんの無理も無い極普通の当たり前の事にすぎなかったのです。   
      中学ではバレーボール部に、高校と大学はバトミントン部に所属しその上大きなバイクを乗り回し勉強は本当に片手間でした。  
   

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      親の目からは「欲をだしてもう少し勉強すれば! 」と思う事もしばしばでしたが本人は悔いの無い 青春を謳歌する方が大切だと考えた様です。  
       そして、姉の姿を見て育った弟の方も勉強に関しては全く同様です。学校の授業を普通に受けていれば、 宿題もろくに出さない悪い生徒ですが、そんないい加減な 勉強でも普通に成績がとれるようなのです。  
        
       さて、では一体どうしたら「親が子供にとやかく干渉しなくても成績の心配をしなくてもよい子供が育てられるのか!」は別の機会にお話しする事して 今日のお話を終える事にします。  
       
    2006年10月13日 19:52:44アップ   2013年10月26日 12:16:44更新   
   

 
   

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