育児講座 No.2  意欲の育て方! 

 
   

 
      我が家では、今もテレビがありません。子供が自分のお小遣いで買ったものが倉庫にしまってありますがゲーム専用でした。何も無理してテレビを禁じているわけではありません。つまらないので見ない丈の事なのです。  
     私が、牧師養成の神学校在学中に、本を買う為のアルバイトにと元NHKのデイレクターのH氏からテレビのカメラマンになる訓練を受けた事が在りました。 また、9万坪ある TBSの緑山スタジオでは森平舞台の設備 設置のアルバイトとして携わりました。その折り番組やコマーシャル制作の設備面のからくりもつぶさに拝見してその巧妙さに驚嘆したものです。  
      それらは大変面白い仕事でしたが、それ以来テレビの映像を見ると裏側で成されている舞台装置のからくりや、デイレクターからのカメラへの指示がわかる様になってしまいました。 カメラマンは必ずレシーバーつけていますがそこにに来る指示です。「Aカメラさん右の人をアップにして! もう少し上を詰めて、はい行きますよ!......」などと言う指示です。  
      確かに、テレビは映像を目で見て正しい知識を沢山得た様に思えますが、実際には全て「嘘」だと言う事がお判りになるでしょうか?たとえてみましょう、「事故の現場」がニュースに写されますが、事故の映像ではありません。事故があったとされる場所の数時間後の映像です。 そして、撮影された長い部分からアナウンサーの読む文章に合致した部分だけを編集して放送するのです。  
       現場に存在する音や臭いや温度等を含めた背景や周囲の状況に比較すると、僅かな部分丈が映像として切り出され放送されるのです。様々な映像機器(高感度カメラ、広角や望遠レンズ、絞り操作など)を使えば、現場と大きく違った印象を与える事も簡単な事なのです!  
      コマーシャルも、記者会見もテレビの番組の全ては、何かある目的の為に準備万端整え、さもそれらしく撮影された虚構の記録です。 その記録が本当に正確なのか、 やらせなのか視聴者には自分目と耳でで確かめる術がありません。そんなわけで 我が家では自然にテレビの画面は見なくなってしまいました。それでは社会で様々な不都合が生じますので、音声だけが聞けるラジオでテレビのニュースを聞くよ うに努力しています。映像無しの音声だけで情報を得ているのです。すると不思議な事に「その報道は本当に正しいのか?」と自分の頭で考える習慣が 身に着いてしまいました。  
      さて、こんな事をお話ししたのは皆様に「テレビを見るな!」などと言う為ではありません。テレビは確かに沢山の情報を伝達する便利な機械ですが、小さい子供に対しては注意して見せる必要が在ると云う事 を知っていただく為なのです。  
      ★二つの問題があります。第一の問題はこれです。  
      一番の問題はこれです。小さな子供には「テレビの映像と音声が現実であるのか、虚構であるのか判断する知識がない」と云う事なのです。ですから、うっかり小さな子供に子供に悪影響を与える番組やビデオ映像を見せると後で取り返しの着かない事になります。  
     最近になって若年者の凶悪事件や性犯罪が頻発しています。これはテレビやビデオの映像の普及と決して無関係ではありません。 特に若年青少年の様々な異性関係の逸脱を目の当たりにする事があります。いわゆる色狂いするのは「上の子供」にその傾向が顕著であることをご存じでしょうか!!   
       その原因がわかりますか? そう、親が若い間に不用意に夫婦生活やアダルトビデオの映像を寝ているとおもった嬰児の目の前で楽しんだ為に、 異様な雰囲気に気づいてその営みを嬰児が凝視したことに起因するのです。嬰児が見た「性行為」に対する記憶が潜在意識下に移行し、それが人格形成に大きく悪影響 を及ぼしてしまった結果なのです。そして 、大抵の親はその原因が自分達の不注意に合った事を悟る事もありません。  
     アメリカやヨーロッパでは全ての映像メデイヤに対して対象年齢の明示を義務化しています。特に乳幼児に対しては親は、テレビを子供に見せる時に用心する必要があります。 そして、他人に育児を任せっきりにするのは様々な意味で非常に危険で、20年後に悪い結果が出ても対策の取りようが無いと言う事なのです。  
     確かに、幼児期の記憶は成人した時に意識下の記憶としては残りません。しかし、乳幼児が見た映像や音声は無意識下の潜在意識に鮮明に記憶されているのです。成人してから催眠状態にして聴聞すると乳幼児期の正確な記憶が潜在意識下に克明に保存されていて、その人の人格形成におおきな影響を与えている事が判明しているのです。  
     特に0歳の嬰児には要注意なのです。周囲の出来事も、ビデオの映像も一度みると一生涯その映像は現実として子供の脳裏に完全に記憶されその人格形成を左右してしまうのです。特にテレビに子供のお守りをさせるのは最悪です。  
      ★次にテレビによって引き起こされる第二の問題を見ましょう。  
      良い映像であっても、悪い映像であっても、テレビやビデオは子供が話しかけても、全く変化すること無くストーリーが進んでいきます。当然のことです。その結果どうなると思いますか?   
      そう、乳幼児はこれがテレビとは認識しないで、現実として認識していますので、自分がなにかをしても 、また反応して返事をしても番組には「何の変化も起きない」ことを学習してしまうのです。その結果 はどうなるでしょうか。反応する事の無意味さを沢山経験してしまうのですから当然次の様な問題が置きます。  
      子供は何をしても変化が無いので、努力をしても無駄だと思い込んでしまうのです。その結果、無気力な、思考力の無い人間が出来上がってしまうのです。特に、言葉が非常に遅れてしまいます。  
      意欲のある子に育てる秘訣はこのテレビのしている事の反対をすれば良いのです。親が何時も子供の行動に注意を払い、話しかけ、触れてあげる事なのです。子供は自分以外の外の世界と自分との行動の関係を学習しているのです。  
     さて、明日は病気にかからない丈夫で元気な子供に育てる方法をお話ししたいと思います。   
        
        2013年10月26日 12:02:02  
   

 
       
       
       
         
   
 
   

このホームページの引用等は承諾を必要とします。リンクは作成自由です。
1998. 5. 19   初  版   167p. 7Mb        2013年10月26日 12:02 更新
 

 
       
   

 フレームの健全表示